『♂♀♂~男に挟まれた女?不良学年上等!~』



「だから付き合わない!」



「わたくしは、櫻庭蓮嘩さまが
助けてくださった時
運命を感じました」



そう訴えるお嬢様。


なんかモヤモヤするって言ったら


読者様の期待を煽るので


なんも言わない。



「第一。
お前の名前すら覚えてないんだけど?」



「わたくしは・・・
錦織詩織(にしきおり・しおり)と
申します」


すると詩織さんは自己紹介を続けた。



「錦織財閥のものです。」






「すげーお嬢様じゃん!
なのに・・・なんでこいつ?」



私が言うと、詩織さんはキッと睨んだ。



「櫻庭蓮嘩さまをお渡しください」