_______________ 「あら? 寝てなかったの?」 保健の先生が帰って来た。 私は黙って氷袋を返した。 「良くなったのね。」 「この学園は不思議ですね」 「えっ!?」 私はブレザーのネクタイを解いた。 「普通に勉強が出来て、外見も悪くない。 なのに今まで共学になって5年。 女子が一人も受験すらしなかった」