「行かないで………」 細く透き通る声で 悲しく言った愛。 愛の綺麗で、ふわっと した髪の毛が、 大きい、二重の瞳から 小さい鼻と唇の横を通り 白くきめ細かい頬 伝わって一粒の涙で濡れる。 まるで 愛は、おとぎばなしの お姫様のようだった。 そっとその涙に触れた。