偉そうに床に座る。 「いや、決してあやしいものでは………」 まあ十分あやしいけど。 「わしの名は古本正之助。普通の武士だ。特技か?特にないな」 「……はあ」 特技ないくせに自信ありすぎだし、即答だし………てかまず特技なんか聞いてないし……… 心の底は文句だらけのわたしにおかまいなしに正之助は続ける。