「そなたは寺子屋でもわたしの邪魔ばかりしおった………ライバルでもあった」 「決着をつけるべきじゃな、わしらは」 決着……? 「ねこ…すまぬな。そなたを巻き込むことになって…わしは勝ってみせるぞ」 正之助はわたしのうっすらにじんだ涙を指でぬぐった。 「ふん…」