するとテレビの音が聞こえてきた。


「お!ねこ!道明寺はなかなか粋な男じゃな」


正之助は普通に『花より男子』の再放送をみている。

全く…………


別に言葉なんかいらなかったのかもしれない。

心から気持ちをこめて笑うだけで正之助はわかってくれる。



「あはははは…!わたし、道明寺大好き~!」


わたしたちの小さなけんかはあっさり幕を閉じた。