そこはホテルの一室。
廊下の真ん中が吹き抜けており、左右に宴会場が分かれていた。
そこの『孔雀の間』が今回の同窓会会場。
中学の同窓会なので小学校とは違いクラスも多い分、挨拶だけは交わしたことのある子や見たことない子が多数。
…私が顔と名前を覚えるのが苦手だったせいもある。
「愛菜!」
名前を呼ばれて振り返る。
そこには数年前と変わらず少し背の低い、色白細身の女性。
女の私から見ても『可愛い』と思う。
「美咲!」
「もー!成人式で会えなかったから来てないかと思ったじゃん!しかも連絡ないし!」
「あ…返信し忘れてた」
「ひどっ!」
「ごめんって」
笑うとえくぼが出来る。
気さくな部分の中に一皮向けてから活発さも加わって、男女問わず人気がある。
そして、女性らしい。
そんな彼女がモテないはずがない。
「そういや先輩とは?」
「…美咲まで聞くか」
「だって噂になってるもん」
「そんなに人のことが気になる?」
「別れたんだ」
「…知ってるなら聞くな」
「愛菜ちゃん怒っちゃいやーん♪」
呆れて会場の端まで行き、お酒をもらう。
立食式になっており、お酒も飲み放題。
からかい半分でついて来る美咲をあしらいつつ、テーブルに着く。
「ほんとに別れたんだ」
「何度も言わせないで」
「なんで別れたの?」
「………」
「誰にも言わないから教えてよぉ?」
廊下の真ん中が吹き抜けており、左右に宴会場が分かれていた。
そこの『孔雀の間』が今回の同窓会会場。
中学の同窓会なので小学校とは違いクラスも多い分、挨拶だけは交わしたことのある子や見たことない子が多数。
…私が顔と名前を覚えるのが苦手だったせいもある。
「愛菜!」
名前を呼ばれて振り返る。
そこには数年前と変わらず少し背の低い、色白細身の女性。
女の私から見ても『可愛い』と思う。
「美咲!」
「もー!成人式で会えなかったから来てないかと思ったじゃん!しかも連絡ないし!」
「あ…返信し忘れてた」
「ひどっ!」
「ごめんって」
笑うとえくぼが出来る。
気さくな部分の中に一皮向けてから活発さも加わって、男女問わず人気がある。
そして、女性らしい。
そんな彼女がモテないはずがない。
「そういや先輩とは?」
「…美咲まで聞くか」
「だって噂になってるもん」
「そんなに人のことが気になる?」
「別れたんだ」
「…知ってるなら聞くな」
「愛菜ちゃん怒っちゃいやーん♪」
呆れて会場の端まで行き、お酒をもらう。
立食式になっており、お酒も飲み放題。
からかい半分でついて来る美咲をあしらいつつ、テーブルに着く。
「ほんとに別れたんだ」
「何度も言わせないで」
「なんで別れたの?」
「………」
「誰にも言わないから教えてよぉ?」
