「遅刻だぁぁ!!」

朝から大ピンチのひかり。
目覚まし時計の音に気づかなかった。

「セイラ何で起こしてくれなかったの!?」

「起こしたわよ!
 ひかり返事したじゃない!」


しかしひかりの頭にはそのような
記憶がない。完全に寝ぼけている。


もたもたしていて大パニックだ。

そして今日はやけに髪が爆発している。
寝癖を直すのにもかなり時間が掛かる。
だから今日はそんなことしている暇はない。
面倒なのでこのまま行くことにする。


「ひかり朝ごはんは?」

「いらないっ!」

と珍しく母の答えに即答するほどの忙しさ。


「行ってきまーす!」

と言いながら玄関のドアを開ける。


朝から嫌なことが起こった。
だが空はこんなにもいい天気なので
少しでも良いことが起こってほしい。