一方、ここは名もなき基地。

オニキスはドシンドシンと
大きな音を立てながら帰ってきた。


「やられたようだな」

コハクは言う。


「仲間が増えた」

「増えた?」

「しかもかなり知能能力がいいやつだ。
 俺様なら絶対あいつらを
 倒せるはずだったのに…!」


「そんなに凄い奴らなんですか?」

奥でひたすら髪をとかし続けている
アンドリューが出てきた。


「なら次は私が行きます。
 私なら奴らをノックアウトできるでしょう」


「信用していいのか?」

「コハクはガキだから
 偉そうにしないでくださる?」

「……」



「じゃあお前に任せたアンドリュー」

「もちろんですよオニキス。
 私の力をあいつらに見せつけてあげます」



続く。