そして気づけば日が暮れる頃になった。
園児たちは母親と共に帰っていく。


ななこも家に帰るそうだ。

「橘さん本当にありがとう
 弟たちを助けてくれて」

「いや…それはこっちの台詞だよ。
 海野さんがいてくれたから助かったんだよ」


2人は笑い合った。


「あの…海野さん」

ひかりは恥ずかしげにななこに言った。

「これからも戦士として
 一緒にいてくれる…かな?」


その時ななこの表情は一瞬真顔になったが
その後微笑んだ。

「まだよくわからないけど… 
 私困っている人を放っておきたくない。
 だから…これからもよろしくね!」


するとひかりは自分の心が
一気に満たされた。

凄く嬉しいのだ。


「うん!これからもよろしくね
 海野さ…いや、ななこちゃん!」

ひかりはななこに右手を差し伸べる。

「こちらこそよろしくね
 ひかりちゃん!」

ななこも右手を差し伸べ
お互いに手を交わした。


「ついに2人目を見つけたわね!
 残りの戦士たちも探すわよ!」

「「うん」」


そうして2人は別れを告げた。