何と逃げ遅れた人々は
全員石化していた。

クリスタルの地面や壁も全て
コンクリートのような石となってしまった。

城は幸い結界が張られていたため
石化されずクリスタルのままだった。


「何て酷いことを…」


すると女王様はあることに気づいた。
あの人がいない。


セイラがいない。



「セイラっ!?」


城内を捜すが、彼女の姿は見当たらない。
もしかしたら、逃げ遅れたのでは…。


女王様は外に出る。
すると外で誰かが倒れていたのを発見した。
あれがもしかして…


「セイラ…っ」

顔を見るとやはりセイラだった。


でも何か変だ。
何だか小さい? いや…小さすぎる。

彼女の身長は140センチぐらいだ。
なのに今は10センチぐらいしかない。
一気に身長が縮んだのだ。


掌の中で納まってしまうほどだ。


「セイ…ラ?」

「う~ん…」

セイラは目を覚ました。
そして女王様をジッと見る。