「翡翠(ひすい)……」

「久しぶりだな」

「えぇ本当ね。でも、もうこの国には
 来ないはずじゃないの?」

「誰がそんなこと言った??」


翡翠は微笑みながら言った。
何とも不気味な表情だ。


「……何の用なの?」

「決まってるだろう…。
 




 この国を滅ぼすためだ
 お前も国も全て消え去ってやる!」


翡翠は手を合わせた。
するとそこからゴゴゴゴという激しい音を
立てながら、彼の手に魔力が集まってくる。


この時女王様は察知した。
この魔力は尋常じゃないということを。


「みんな早く城の中に…!!」

「「え??」」

人々は戸惑いたが
言われた通り城の中に入る。

そして女王様も城の中へ。