セイラが差し出したのは
ブレスレットだった。

そういえばひかりは昨日
ビーズでブレスレットを作っていた。

…ハズなのに。
全く別物のものとなってしまった。


綺麗だけど、自分が頑張って作った
形跡は跡形もなくなってしまった。



「はぁ…
 私の生活が崩壊寸前…」

「つべこべ言わずに起きなさいよ」

「ママのようなこと言わないでよ」


すると下から

「ひかりいつまで寝てるの?
 早く朝ごはん食べなさい!」

本当に母親の声がした。




セイラ恐るべしと思ったひかりは
布団から出て、セイラをじっと見つめる。

しかしセイラ自身はよくわかっていなかった。