小梅の腕にはしっかりとブレスレットが
装着されていた。

やはり彼女は戦士に選ばれている。
しかしなぜ変身しなかったのか。
それが不思議なのだ。


「平岸さんも戦士なんだね。
 私たちと一緒に戦おう!」


「・・・・・」

小梅はやはり何も言わない。
そしてその場から去ろうとする。


「・・・ちょっと待ってよ!」

ダイヤは小梅の腕をがしっと掴んだ。

すると小梅は即座にその手を振りほどいた。


「!?」


「うるさい!もう私に関わらないでよ!」


さらに激しい形相をして
すぐにその場から去ってしまった。


ダイヤもこれ以上彼女を追いかけなかった。


(どうしよう……。
 このままだと戦士が揃わないよ……)