セイラも説明するのが少し怖かった。
でも、するしかない。


「利用するって悪い意味ではないのよ」


「どういうこと…?」


「戦ってほしいの。あなたも彼女たちと」


「戦ってほしい・・・?
 何馬鹿なこと言ってるの?」


「嘘のような話だと思うけど
 本当の事なの。今見たでしょ、
 バケモノを。
 彼女たちはそれを倒すために
 戦っているの。あなただって
 助けてもらったでしょ」


「別に助けてもらいたいなんて・・・
 それに何で私があの子たちと
 一緒になんて・・・意味わからない!」


「でもあなたは選ばれたのよ!」


「何で私が選ばれたの!?」


「それは・・・」


小梅は自分の気持ちをセイラに
ぶつけるだけだった。

セイラもだんだん何て言えばよいのか
分からなくなってくる。


本当に戦士になりたくないようだ。


そうこうしているうちに、
紫の光は薄らいでいって、
消えてしまった。


「「「!?」」」


突然光が現れたのに、何故か
変身していない小梅の姿に
他の戦士たちも驚愕する。