学校―――。
「ひかりおはよう」
「おはよー」
教室に入ると、女子が教室の隅で
集まっていた。
「どうしたの?みんな?」
「転入生どんな子か予想してるの!
ひかりはどんな子だと思う?」
「私?私は女の子がいい!」
「やっぱそう思うよねー
でも男もいいよね!イケメン男子とか。
クラスの男子ってイマイチだからね」
クラスメートがそう言うと、
教室内にいた男子が一斉にこちらを振り向いた。
きっと自分はイマイチな男だとショックを
受けているのだろう。でも否定はできない。
もし転校生が男だとしたらひかりは何気
テンションが下がる。
ひかりの目的は転入生を
ジュエル戦士にすることだ。
男なんて来たらとんでもない。
絶対に女子が来て欲しい。
ひかりのテンションも朝から
こんなに高いのだから本当に願いが叶ってほしい。
キーンコーンカーンコーン。
チャイムが鳴り、生徒は一斉に席に着く。
先生がやって来た。
「みんなおはよう。
今日はお待ちかねの新しい仲間が
やってきたわよ。
入ってらっしゃい」
教室のドアがガラッと開いた。