なんとひかりは既に起きていたのだ。


「何してるの?はこっちの台詞よ!
 ひかりどうしたの!?」


「そんなに驚くこと……?」


「いつも汚い顔で、だらしない
寝相をしているアンタが……
 私夢見てるみたい…」


「ちょ……!失礼なこと言わないでよ」




「……で、どうしたの?」


「あぁ、まぁ大した話じゃないんだけどねぇ」


すると、ひかりはニヤッと笑いだした。



「実は、今日転入生が来るんだって!」


「転入生?」


「そう!まぁ男か女の子かはまだ分からないんだけど
 もし女子だったら戦士候補じゃない?

 そうすればジュエル戦士五人が揃う!
 感動だね。
 そんなこと考えてたら朝から何だか
 テンションが良くってね!」


ひかりは本当に嬉しそうだった。
朝から機敏な動きをしている。


その様子にセイラが突っ込む。


「……それって全然大した話じゃないじゃん!
 っていうか分かってたんなら何で
 先に言ってくれなかったの?」


「忘れてた」


「アンタは重要な部分をよく忘れるわよね……」


相変わらず彼女に不安は募る。