そして、みんな変身解除され、
ダークジルバーは元のおもちゃの
姿に戻った。


「はぁ~後で男子たちに返さなきゃなぁ」

あきらは残念そうだが、
ちゃんと少年たちのおもちゃを返すことを
決めた。

それが一番だろう。


「何で人の物を盗んだりしたの?」

ひかりはあきらに聞いた。


「そりゃあ……
 これ何か気に入っちゃって!
 カッコいいなと思っていただけ」

「早く返さなかったからさっきのように
 なったからね。反省してよ」

「はぁい……」


ひかりはあきらの母親のように注意を促す。
おそらくひかりが一番の被害者だろうか。
このようなお転婆な子にはビシビシと
する必要があると分かった。



「ねぇ妖精さん……」

あきらはふと、セイラを見つめる。

「な…何よ…」

「妖精さんともお別れなの?」

「? 違うわよ」

「え?」