俺は震える手で携帯を取り出し、愛しいアイツに電話を掛ける。 「ん゙、もしもし?」 『どしたの?』 「今、大丈夫?」 『大丈夫だけど…』 「んなら、公園来てくんない?」 『分かった。今から行くー』 …これでいいんだ。 手にはギター。 下手くそは下手くそなりに練習してきた。 何時間も。 何回も何回も。 兄貴には何回も怒られるし、指はズタボロだし。 それくらい練習したんだから、大丈夫! 「よし!」