「どうして私ばかりこんな目にあうのよ…

私の何がいけないのよ…

もう本気で人を好きにならないんだからっ…」


由樹 26才 OL

薄暗いバーのカウンターで、お酒を片手に泣いている

いや、号泣している


由樹は顔も性格もスタイルも良く、仕事もできる

友達も多い

ただ一つの欠点といえば


男運のなさ


付き合う男付き合う男…とにかく最低

浮気、暴力、借金、マザコン、ナルシスト…

世間一般で言われている最低な男は、一通り付き合った自信があるほどだ


「今回こそ…今回こそは大丈夫だって思ってたのに…

信じてたのに…どうしてまた浮気なのよぉ…

あんなに愛してたのに…

もう私、死にたい…」


「おい、由樹。

死にたいなんか言うもんじゃないよ。

由樹は悪くない。悪いのは浮気した彼氏だろ?

そんなに落ち込まないで。」


そう言いながら由樹の頭を優しく撫でる男


俊哉 32才 バーの店長


落ち着いた雰囲気や、優しい顔立ちゆえに人気も高い

由樹は常連客のため、俊哉とも仲が良い

相談にものってもらう

もちろん由樹の男運のなさも知っている