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正門に何人かの人が恥ずかしそうに、目線を泳がせながら集まっている。


その中に、一人の勇気ある少年が正門を通った。


「おはようございます」


−−すると、なんと正門に集まっていた集団が、その少年に挨拶したではないか。


実はこれが、この学校の朝の名物『爽やか挨拶』。


ネーミングの通り、爽やかな挨拶って意味。


でも一見、爽やかに言っているみたいだけれど

当のうちは違う。



ホントは、こんなバカバカしい挨拶なんてしたくない。


でも



優等生という肩書きがうちを邪魔するんだ。