な、なな…


なにそれ!!!


「ちょ、なにそれ!それ関係ないし…あんなやつが…」
「関係あるんだって。」
「だって、イケメン?!」「落ち着け。」

ますますいみわからん!

「蒼井はね、学年…学校?でも代表になっちゃうよーな、モテ男なんだよ?」


も…モテ男
…。


「あんな無愛想なのに?」「うん」
「授業中ずっとつっぷしてんのに?」
「うん」
「無愛想なのに?」
「うん、だからそれがいんだよ。顔と超マッチ。超イケメソ。」
「ん〜〜」


見せてもらえなかったしな。
てゆか…
そんなにイケメソならなんで隠してんの?
しかも、
あたし初対面なのにあんなに嫌われてるって…

「あたしなんであんなに嫌われてんのかな?」
「あんたが嫌われてんじゃなくて〜…」

あたしがじゃなく?



「女の子が基本嫌いなの。蒼井って」
「…え?」
「だからね?」


理由をきくと、


まず蒼井君は、モテすぎてモテすぎて大変らしい。
キャーキャーいわれまくりで、本人からすれば相当な苦痛だったとかで…。

女の子全体で、
基本受け付けない、らしい。


「へー…」
「大変だよね、モテすぎも」
「たしかにね…」

そんなにモテるの?


「…み、みたい…」

「まさか、気になってんの?」


え?



「え?!ないでしょ?え」
「パニックになるなよ」
「ち、違う!!」
「違う〜??」

にやにやする奈津…。

や、違うでしょ?
ねぇ?
顔見てないし…



なにこの気持ち…