「ぇ?!」

物音と低い声がした。

「…も…しかして…先生…?!?」

やばい。これはやばい…。 先生にみつかったら、あたしはもちろん、洋ちゃんも罰せられちゃう!!
やばいやばい…!!



「…あれ?」
見えたのは、上履き。
…てことは。。


「ホ…先生じゃなかったぁ…」

でも、じゃあなんで生徒?誰なのかな…



改めて、上履きをみると。






…蒼井???


って、まさか!!!


「蒼井君?!」
「ビビった…せんこーかと…」
「あたしもだよっ」

あ!
待って、今なら、
蒼井君の顔見れる…



「蒼井君、あたし、わかるよね」
「…女だろ」
「いゃ、まぁそうなんだけど…名前、とか」
「…知るかそんなん」

ガーン!
さっき教室で接点あったのに!?
しかもまだこっちむかないで寝転がったまま!!


「あのさ…話してるときは相手の顔見たほうが」
「ハア?」


ハア?…って…

こ、こわっ!!
声低いし、こわすぎ!

やっぱこんな人モテるわけ…





「はい、向いた。これでいーわけ」



…!!!


たしかに…





すごい綺麗な顔…




「……んだよ」
思わずまじまじ見つめちゃった。
かなり不審かも。

「あ、あ…えと…蒼井君…て」
「あ?」
「…」


かっこいー とか、
いまさらいうのもなんだし…なにいえばいいのかな…



「あ、蒼井君て、その…
……げ、元気ないよねっ!」

「…」
うわ

「…」

あたし…



怒らせたかも…