あたしの世界はずっと灰色だった。


どこに行くにも"ソレ"が気になって

何をするにも誰かの目を気にして

こっそり ひっそり

行動してた



そんなあたしには もう一つ

つけられた名前がある




『あっ!

"――…子"がいる。

絶対近づいちゃ駄目よ』


最初にそう言ったのは大人たちだった。