夕焼けが俺と美空を覆う。 影が延びると、漸く 二人の肩が触れあうぐらいの距離で 今日もお互い、 何も言わずに歩いている。 二人が唯一一緒に過ごす帰り道。 『…美空』 声にしたつもりが、上手く出て来ない。 うつむいたまま歩く美空の横顔は 夕焼けのせいか赤く見えた。