「蘭ちゃんにすんの?
あの子転校生だし美人だし見逃してやればー?」

「駄目。あいつがムカつくから。

あいつ、男子に可愛いとか言われてムカつく。たいして可愛くもないくせに

美奈はそう思わない?」

「まぁ確かにねー…調子乗ってるよね」

「それに…………………
隼とも話してるし。イラつくんだよ」


《私が1番綺麗なの。水野蘭はいらない》
これが友香理が蘭をターゲットに選んだ本当の理由。




「ははは、女って怖えー」

「これが女の世界なの!」


「じゃあーー…
次のターゲットは水野蘭で決定ねー!!」

友香理が大声で言った。


教室には蘭以外の生徒全員が残っていた。

「みんなー!
次のターゲットは水野蘭に決まったから、明日から口きかないように!!

この命令に逆らったら、水野蘭の仲間だよ!」


クラスの全員は、口を揃えて

「「「「「はい」」」」」

と言った。








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