「大山先輩!」

あたしは、慌てて大山先輩に声を掛けたが、大山先輩は、あっという間に姿を消していた。

あたしは、テーブルに置かれたお札を指で挟んで、マジマジと見つめた。


……先輩、間違えたよね。


……千円札出したつもりで、1万円札出してるけど(-.-;)


ありがたく、頂戴いたします(^_^)


今度のデート代に使わせてもらいます。


そう言って、あたしは1万円札を、お財布に入れ、自分の食べた分をポケットマネーから支払った。



−おわり−