「先輩!?待ちました?」

あたしは、大山先輩の肩を叩いた。

「おまっ……」

大山先輩の驚きの表情が隠せないでいた。


ウフフフ〜(^^)


「お寿司、おごってくださいねぇ」

あたしは、ニッコリ笑いながら大山先輩に催促した。

「……お前、まさか」

「はい?」

「飯おごってもらいたいがために、本気出してなかったとかいうんじゃねぇだろぅなぁ」


…………(-.-;)


「し、失礼な!毎回、本気ですよ(>_<)」



そして、あたしと大山先輩は、お寿司屋さんへ、入った。

「雲丹くださぁい」

「オイ。最初に雲丹からいくんじゃねぇよ」

「いいじゃないですかぁ。何から食べたって、先輩のおごりなんだから。あ、すみませぇん」

あたしは、注文した雲丹を板前さんから、受け取った。

「注文すんな!目の前に回ってんのを食え!」

「ヤですよぉ。カピカピしてるもん。すみませぇん。大ボタン海老と〆鯖と中ト」

「中トロ却下」

あたしは、冷ややかに大山先輩を見つめ。

「中トロ2皿!」

追加注文をした。

「お、前なぁ〜」

「知りたくないんですかぁ?12分の真実」

「……キョ〜ハクじゃねぇかよ!」

大山先輩の小声の怒り声が聞こえて来たが、無視をした。


だって、走ってお腹空いちゃったんだもん。


「下水道ですよ」

あたしは、中トロを受け取りながら、大山先輩へ報告をした。

「下水道?」

「はい。あそこ、殺人現場から、噴水広場まで一直線に、下水道が走ってるんですよ。マンホールも人目につかない位置にあるし。蓮田は、殺害後アパートのマンホールから、一直線で噴水広場まで来たんです。上なら、道路工事やってても、下なら遠回りしなくてすんだんですよ。蓮田のアリバイは崩れました」

あたしの説明を受けて、大山説明は目を輝かせると、お財布からお札を抜き取りテーブルにタン!と置いた。

「足りない分は、自分で払え!」と言って回転寿司屋から出て行ってしまった。