「たまには先輩が走ってみる、とか?」

あたしは、振り向き様言ってみた。

「蓮田の歳は?」

「21歳?」

「お前の歳は?」

「……もう、若くないですからぁ(-.-;)」

「オレの歳は?」

「……もっと若くナイですからぁ」

言った瞬間に睨まれた。


(>_<)


「ごめんなさぁい!」

あたしは、慌てて謝って、その場を逃げた。


今の状況なら短時間で行けそう!


噴水広場を出ながら、思っていた時に、ある物に目がいった。

あたしの頭に、ピンときたものがあった。


確か、殺人現場にも……。


あたしは、全速力で現場に戻った。

「やっぱり、あった」

あたしは、独り言のように呟くと、大山先輩に、連絡を入れた。

「着いたか?腹減って来たから、次で1回飯食いに行くぞ。後は午後だ」

「大丈夫です。これで終わりです」

あたしがあまりにも自信に満ちた声で言うから。

「なんだよ。崩せそうなのかよ」

大山先輩も、乗ってきた。

「次の1発勝負で、10分〜15分以内だったら、大山先輩お昼おごってくれます?」

「ほお?ずいぶん自信あるじゃねぇか。15分1秒でも遅れたら、欄おごれよ」

「了解です。カウントお願いします」

「OK。行くぞ。3・2・1スタート!」

あたしは、大山先輩のカウントで電話を切り、大山先輩が待っている噴水広場へとダッシュした。