ゆびきり

「藍ちゃん…すきです!僕と付き合ってください」


僕は、中野くんが言っていたマニュアル通りの言葉を並べた。


気持ちがこもっていたのかは
今もまだ分からない。


でも
藍ちゃんは

「ありがとぅ♪」

と、とてもかわいい笑顔をうかべたんだ。



その笑顔にドキッとして
藍ちゃんを抱き締めた


どんなに抱き締めても足りない感じがして
強く強く抱き締めた。



もしかしたら
僕はこの時やっと恋におちたのかもしれない



藍ちゃんは
いつからこんな気持ちに気付いていたのかな



もっとも

僕が自覚するまでには
まだ時間がかかったけどね。