もう僕には
指輪の行方を知る事は
きっと出来ない。


「こんな場所で言うのは不謹慎かな…藍ちゃんが無事で本当によかった。」

「ママたちが心配してるね。藍ちょっと連絡してくるね。」

藍ちゃんは、そう言うとバックを置いてるであろう場所へとまっすぐ向かった。


僕は、藍ちゃんが振り向くのを待たずに人込みに紛れて姿を消した。


さよならの挨拶は必要ない。


そうだよね?

藍ちゃん。