電車に乗ろうとすると
事故の為に遅れているようで、駅にはたくさんの人がいた。

大半が携帯を片手に険しい表情で何かを話ながらウロウロしている。


「これは相当遅れてるな…なんだってこんな日に…。」


タクシーだと、時間もお金もかかるしなぁ…。


どれくらい遅れているか確かめるにも、駅員のいる周りにはたくさんの人が群がっていて、とてもじゃないけど無理だ。


「仕方ない。タクシー乗るか。」


駅からでて、タクシー乗り場へ…と思ったら、タクシー乗り場は既に長蛇の列が出来ていた。


「そりゃそうだ…。」


落胆する僕のポケットの中で携帯が鳴った。