「たっくん、今年は帰るんだろ?」

トオは僕をジッと見つめた。



「え…」

確かに今年は帰れない理由がなかった。



「俺すごく行きたいんだよね。たっくんの家」

「うん。」



煮え切らない僕に

「案外会ったら平気かもよ?このまま誰とも付き合わないのか?」

とズバリ聞いてきた。


「別に藍ちゃんがどうので帰ってないわけじゃ…」

「じゃあ決まり!」

「ええ!!」

「暇だろ?今年は」

トオは意地悪な笑みを浮かべた。