「よーいどん!」



先生の声を合図に
一斉に走り出した。




俺は駆けっこが得意だった。


そして
何より大好きだった。



藍ちゃんが応援してくれるから。



走ってる間の何秒間か
藍ちゃんは
目を離さず
ずっと俺のこと見てるから。