「たっちゃん!ごめん!いこ!」


藍ちゃんは走りながら
玄関のドアを蹴破って出てきた。


「僕は電車の時間あるんだから急いでよ!」


藍ちゃんの手を取り走った。




藍ちゃんの高校と
僕の向かう駅を挟む交差点まで一緒にいく。


それが
高校生活を始めた僕と藍ちゃんの毎日。



帰りはお互いにメールや電話で連絡しあい
駅で待ち合わせて
なるべく一緒に帰っていた。




この交差点が
僕と藍ちゃんの分かれ道