何度かキスをして
お互いに見つめあった。
藍ちゃんは僕を見つめた。
「たっちゃん。」
「ん?」
「たっちゃんて警察官になりたいんだよね?」
「うん。」
僕は藍ちゃんを守りたかった。
その思いがつよくて
面談のときに先生に
『将来の夢は?』
と聞かれて思わず答えてしまっていた。
でも、ただいい加減に答えたわけではない
どこかにそういう願望はあった。
自分でもそれがホントに叶えられればと思っていた。
「じゃあ、高校のレベル藍に合わせないで。」
「え?」
「たっちゃんは学校で1番成績がいいのに、もっとちゃんとした新学校狙えるよね?」
「僕、藍ちゃんと一緒がいいよ。」
僕は藍ちゃんと一緒にいるために
藍ちゃんに僕だけを見つめてもらう為に
今日まで努力してきたんだ。
一緒にいなくちゃ意味がない。
「それとも…藍ちゃんはそうじゃないのか?」
僕は藍ちゃんをまっすぐみて
肩を両手でしっかり掴んだ。
静まりかえった部屋に
時計の音がカチカチと響き
緊迫した雰囲気を手伝う。
「そうじゃなくて、藍はたっちゃんのために・・・」
「そんなの意味がないよ!僕はずっと藍ちゃんの為に勉強も運動も何から何まで頑張ってきたんだ!なのにそのせいで離れるなんて!」
「たっちゃん落ち着いて!」
藍ちゃんが
こんなこと言うなんて
藍ちゃんは
僕と離れても平気なんだ…
僕の中を黒い闇が渦巻くように
僕は自分の心の声で苦しんでいた


