あお夢【短編】

「もう、夢は、決してみない。」

わたしは、鏡の中の自分から目を背けた。
そして、固く心に誓ってからまたベッドに入り眠ることにした。


次の日。目を覚ますと青空が広がる朝だった。


私は、ただ当てもなくひとり自転車に乗って出かけた。

特に理由はなく、わたしは、家の近くの公園に向かって自転車を走らせていた。
顔に涙の後が残っているけど、気にもしなかった。


頭の中を、空っぽにして自転車を漕ぐことが気持ちよかった。