とにかく、わたしはこんなふうに自分の気持ちには、とても敏感だった。


それは、不安定な波のみたいなもので、自分でもどうにも出来ずに、苦しかった。



わたしは、時々自分を見失う弱さがあった。そのことで、啓くんの変化を見逃していたような気がする。いや、きっとそうだったのだ。