どのくらい時間が、経ったのだろうか。一分?いや、3分くらいかな――――辺りの生い茂っている草が、そよそよ揺れている。わたしは、太陽が、直接見えて眩しかった。


「ミズノ」


啓くんが、わたしの名前を呼んだ。


わたしが振り返ると、啓くんは、真面目な顔をしている。


それから、ゆっくり笑顔になって「そういうところ・・すごくミズノっぽい。」


聞いたことないようなやさしい声で君は、そう呟いた。