あお夢【短編】

そんな時、悪い予感は的中した。


夕方、学校の帰り道にわたしは走った。


後ろから、啓くんが追いかけてくる足跡がした。


「ちょっと、どうしたの?」啓くんは、分けが分からない感じだ。当たり前だ。いつものように、帰ろうとわたしに声をかけたら、突然走りだすのだから。


わたしは、啓くんが後を追ってきたのはわかったが振り返らなかった。



きっと、変な顔をしているだろう。わたしは、感情が顔に出やすいから啓くんには見られたくなかった。