あお夢【短編】

「あの時は、ごめん」わたしは、謝った。啓くんが、教室で告白してくれたこと、本当はすごく嬉しかったのになかなか素直になれなかった。



啓くんは、黙って首をふった。



「ミズノは、悪くない。僕が、あの時急に言い出したから・・・何か、言いたくなったんだよ。」



「ま、確かに急だったよ。」わたしは、つっこんだ。




「だから、ゴメンって。」



「わたしも、ゴメンって。」



「何だか、バカバカしい。」



「そうだね。」



この後、二人でくだらない話をして笑いあった。



わたしたちは、何でもいいから笑いたかったのだ。