あお夢【短編】

わたしは、湿気と雰囲気にひとり、溺れそうになっていた。


そんなときだ。「ねぇ、ミズノ?」


小さな声で、名前を呼ばれた。


わたしは、啓くんをまっすぐ見つめた。こんなに、まっすぐみたのは、久しぶりだった。




「ミズノが、好きだよ。」



啓くんが、もう一度いってくれた。