そういって、あなたが振り返って私にくれた笑顔が本当に、息を呑むほどにキレイだった。


その笑顔を見たわたしは、思わず泣きそうになった。


公園の緑の林を抜けると、道路にはたくさん車が走っていた。わたしは、住宅街の細い道に入っていった。陽射しが、だんだん強くなっていて、自然と汗が顔を流れていく。こうやっている時、啓くんのことばかり考えてしまう・・・・ひとりでいると、想い焦がれてしまうのだ。