わたしは、自転車で来た道を全速力で帰った。あまりのきつさに、少し気が遠くなるのを感じる。この感じ・・・あの時と同じだ・・・それは、暑い夏の日の夕方のことである。
学校の帰り道。わたしは、啓くんの自転車の後ろに乗せてもらったことあったね。
「背中に、つかまっていいよ。」
啓くんは、そういってくれたけど
私、触れることすら、できなかった。
「暑いから、海まで行こうか。」啓くんが、自転車を走らせた。二人で、夕焼け見ながら切ない気持ちでいっぱいになったよ。
「どこまでいくの?」啓くんは、海が見えても自転車を走らせるから、つい聞いてしまった。
「どこまでも、だよ。」
学校の帰り道。わたしは、啓くんの自転車の後ろに乗せてもらったことあったね。
「背中に、つかまっていいよ。」
啓くんは、そういってくれたけど
私、触れることすら、できなかった。
「暑いから、海まで行こうか。」啓くんが、自転車を走らせた。二人で、夕焼け見ながら切ない気持ちでいっぱいになったよ。
「どこまでいくの?」啓くんは、海が見えても自転車を走らせるから、つい聞いてしまった。
「どこまでも、だよ。」

