あお夢【短編】

啓くんが、やさしかったからわたしは、その事にずっと甘えていた。


二人の間の柔らかい空気が好きだった。いつもわたしと啓くんは、笑いが絶えなく楽しかった。

だからわたしは、今の二人の関係以上になるのが、こわかったのだ。


時々、啓くんが、わたしの顔をじっと見つめるときがあった。


あの時、わかっていた。