あお夢【短編】

ひとり四葉のクローバーを探していると、つい啓くんのことを思い出していた。ずっと前、こんなふうに私が探し物してたら、啓くんも一緒に探してくれた。


ちょっと、泣きそうな私をやさしく励ましてくれたっけ。


「もう少し、一緒に頑張ろう。僕も探すから。」そういって、優しい笑顔で笑って探してくれたんだ。

啓くんが、そばにいるのがあたりまえだった。