あお夢【短編】

原因は、わたしだ。私が、啓くんから逃げたからだ。


啓くんから、君の気持ちから逃げ出していたからだね。


ごめんね。


私は、自転車を加速させていく。公園まで、もう少しだった。緑の林を抜けると、大きな池が見えた。池の周りをジョギングしている人や犬の散歩をしている人がいる。


わたしは、ますますスピードをあげた。そうすると、少しでも啓くんに近づけるような気がしたのだ。


こんなとき、小さな頃を思い出す。