あお夢【短編】

キスすら、したことなかったのに。


思い出すだけで、胸がしめつけられる。


公園までの道のりでは、誰にも会わなかった。まだ、朝が早いせいだろうか。わたしは、啓くんのことを考えると孤独を感じた。このまま、私の世界から消えて無くなるつもり?


いつもだったら、毎日あたりまえみたいに
声をかけてくれたのに。


今は、私のこと見ようとさえしないんだもの。啓くんは、あの日以来わたしのことを避けていた。