「やっぱり”いい”な刹那って」
耳を疑うように、刹那がこっちを見る。
「うん。やっぱり好き」
自己完結。
「だから、せめて、可能な限り、毎晩そこに座ってて欲しい」
こうやって、自分の半分を吐露してしまえば、少しはラクだ。
おまけに、苦しみの本体が見えてくる。
どうあがいたって、かなわない。
そういう相手に対する『嫉妬心』なんだ、これ。
ドロドロ渦巻いて、心の中を占めている。
それと、間の前にいる刹那に手が届かないツラさ。
その両方が、渦巻いてあたしを苦しませてる。
でも、半分は、刹那に責任を取らせてやる。

