無敵のキラりずむ

今度は、苦しい方が、押し寄せてくる。

ここにいてくれるだけでいいじゃないか。

ねっ?

自分に言い聞かせる。

刹那はあたしのこと知ってて、多分、嫌われてもいない。

見てることも、喋ることも出来る。

・・・ね?

満足でしょ?

刹那は口をつける度に、グラスを回してる。

そうやって、グラスの塩を、綺麗に舐めてしまった。


「うわ」

「え?」

「スノースタイル、残ってない」

ヒデタダが、驚いて言った。


「塩、好きなんだ」


微かに残っていた塩にも、口をつける。